中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ

中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ

ropeway

駒ヶ岳ロープウェイが始まったのは
19677月!

工事期間約2年をかけて完成した、日本で最初の山岳ロープウェイです。以来、一部のアルピニストしか味わえなかった大自然を誰でも楽しめるようになりました。初代ゴンドラは「くろゆり号」「すずらん号」。路線バスは今とは違う型のバスが運行していました。完成当時は、長野県の新たな観光地として多くの人から注目されていたことが想像できます。

くろゆり号
すずらん号
1967

駒ヶ岳ロープウェイが完成して
31年目の199811

現在のしらび平駅、千畳敷駅が作られました。ここでは旧駅舎の立て替え、ロープウェイを支える支索の交換、新デザインのゴンドラの設置が行われました。この工事も約2年かけて行われ、ゴンドラもシンプルな赤と白を基調としたデザインに変更になりました。

1998

2013年!
日本で初めてのロープウェイ片側搬器運行

毎年、中央アルプスには多くの雪が降り積もります。そのため、積雪により山側のロープウェイがぶつかって危ないということから片側のみの運行になりました。それ以前は降雪のたびにスタッフが除雪作業を行っていました。

2013

2014年、
ゴンドラを現在のものへリニューアル

現在のゴンドラは、「木蓮(桃色)と「宝剣(緑色)」が運行しています。この名前は一般公募から決められました。「木蓮」は、木蓮の花の色をイメージ、花言葉「自然の愛」「持続性」などがあります。「宝剣」は、夏山の景色をイメージしてつけられました。

宝剣
木蓮
2014
ホテル千畳敷(千畳敷駅)

CHECK

急な斜面岸壁

最後は、「急な岸壁」です。
ロープウェイを作るときに山を一部削っているのですが、その中でもここは一番「ロープウェイと山との距離が近い場所」。なんと、ロープウェイの傾斜は35°、山の角度は60°。山肌に一番近い所を通るので、ぶつからないかとヒヤヒヤします。

オコジョ
カモシカ

CHECK

ゴンドラのすれ違い

次は、一瞬で目の前を通り過ぎてしまうゴンドラ同士の「すれ違い」です。ゴンドラは秒速7m、時速にして25kmの速さで走行しています。すれ違う時はあっという間! 車と同じくらいの速度なので、ビックリしますよ!

リス

CHECK

日暮の滝(ひぐらしのたき)

しらび平駅を出発して最初の見どころポイントは、「日暮の滝」です。落差は約25mで、上から見ると大迫力! 駒ヶ岳ロープウェイの真下を流れる中御所川(なかごしょがわ)の中で「一番美しいポイント」と言われています。

サル
オコジョ
カモシカ

CHECK

中御所谷(なかごしょだに)

日暮の滝を抜けて大きく広がった谷は、「中御所谷」です。中御所谷を走行中、ゴンドラは、地上から約120mの高さにあります。正面には大きな滝があり、夏は涼しく、秋は紅葉とのコラボレーションが楽しめます! ここは、駒ヶ岳ロープウェイの中でも一番のおすすめポイントです。

CHECK

中央アルプスに生息する動物

ロープウェイ乗車中は、まれにカモシカやリスなどの動物が見られます。一番見つけやすいのは冬! 雪が降って晴れた日は、カモシカが日なたぼっこをしていることが多いので探してみてください!

オコジョ

CHECK

日暮の滝(ひぐらしのたき)

しらび平駅を出発して最初の見どころポイントは、「日暮の滝」です。落差は約25mで、上から見ると大迫力! 駒ヶ岳ロープウェイの真下を流れる中御所川(なかごしょがわ)の中で「一番美しい川」と言われています。

サル

数々の絶景ポイントと大自然に生息する珍しい動物との出会い

ロープウェイの乗車中の見どころを紹介します。
駒ヶ岳ロープウェイは、「しらび平駅」から終点「千畳敷駅」まで、約7分30秒かけて上がります。「高低差950m」と「標高2,612mの駅」は、ともに日本一!絶景ポイントや珍しい動物との出会いをぜひお楽しみください。

日本一標高の高い駅へ

駒ヶ岳ロープウェイ「千畳敷駅」は、日本で一番標高の高い駅です。また、ロープウェイの乗車口である「しらび平駅」と「千畳敷駅」の高低差は、950mとこれも日本一のです。ここでは、そんな日本一のロープウェイがどのような仕組みで動いているのか、解説します。

ロープの動き

モーターがオレンジ色の矢印の方向に回転すると、片方のゴンドラが引き上げられます。モーターの回転が切り替わり、緑色の矢印の方向に回るともう片方のゴンドラが引き上げられます。

ロープウェイの仕組み「各部の詳細」

ロープウェイは、ゴンドラに動力はありません。千畳敷駅にあるモーターでロープをまわし、そのロープをゴンドラの握索機といわれる装置でつかむことで動きます。

曵索(えいさく)

安全のため、2本のロープで引っ張ります。モーターが回ると、ゴンドラが動きます。直径26mmのロープです。

支索(しさく)

しらび平駅と千畳敷駅の間に2本張ってあります。しらび平駅側では、65トンの重りをつるしています。車輪が滑りやすいよう表面がなめらかです。ゴンドラを支えるので、直径52mmと最も太いロープです。

平衡索(へいこうさく)

平衡索でゴンドラ同士をつなぎます。2台のゴンドラのバランスを取って、安定させます。直径22mmのロープです。

鉄塔

13mから33mの高さの鉄塔が合計6本立っています。「曵索」「支索」「平衡索」の3種類のロープを支えています。

モーター

千畳敷駅に備えつけてあり、電動式です。停電した時には、非常用の動力が働きます。

運転室

千畳敷駅にあります。ロープウェイを安全に動かすため、手動でも速さを調整します。駅に入る時は、ゴンドラがホームに擦らないように慎重に速度を調節します。

キャリアー

ゴンドラを支索にひっかける部分です。ナイロン製の車輪が16個ついていて、支索の上をなめらかに移動します。

ハンガー

ゴンドラとキャリアーをつなぐ部分です。丈夫な鉄でできています。

ゴンドラ

長さ6m、幅2m、高さ2.5mです。軽いアルミでできていて、重さは1.5トンです。最大で61名が乗ることができます。

緊急脱出口

人が1人乗れるバケットという避難器具を収納しています。ゴンドラが災害や故障で止まってしまった時は、ここからバケットに乗って避難します。

ロープウェイは、毎日の点検・試運転をしています。また、毎年の定期的な保守点検・設備の更新を行っております。

「安全への取り組み」をみる

ペットの同伴について

中央アルプスには、貴重な植物、野生動物が多く生息しています。自然保護観点より、すべての動物の立ち入りを禁止させていただいております。ペットが山の動物を脅さなくても、下界の動物を山に持ち込んだ場合、山の動植物に思いがけない影響を与える可能性があります。また、ペットも自然界の病気を持ち帰ってしまうこともあります。何卒ご理解ご協力をお願い申し上げます。※訓練された盲導犬、聴導犬、介助犬の同伴は可能です。

持ち込みの荷物について

以下の持ち込みは、有料、または、禁止とさせていただいております。

有料
  • 重量10㎏以上30㎏以内の物品
  • 容積0.025立法メートル以上0.25立法メートル以内の物品
  • 長さ1.5メートル以上2.0メートル以内の物品
  • 個数1個以上2個以内
禁止
  • 火薬類(火薬類取締法第149号に定めたもの)
  • 100グラムを超える玩具花火
  • 灯油、軽油、アルコール、二酸化炭素、揮発油、その他の引火性液体(喫煙用ライター及び懐炉に使用しているものを除く)
  • 黄燐、カーバイト、金属ナトリウム、その他発火性物質及びマグネシウム粉、過酸化水素、過酸化ソーダ、その他爆発性物質
  • 100グラムを超えるフィルム、その他のセルロイド類(ニトロンセリローズを主材とした生地製品、半製品びくずを言う)
  • 苛性ソーダ、硫酸、硝酸、塩酸、その他の腐蝕性物資
  • 高圧ガス(高圧ガス取締法、昭和26年法津第204号に定めるもの)
  • クロロピクリン、メチルクロライド、液体青酸、クロロホルム、ホルマリン、その他の有害ガス及び有害ガスを発生するおそれのある物質
  • 500グラムを超えるマッチ
  • 電池(乾電池は除く)
  • 前号に掲げる物のほか、他の旅客に危害を及ぼすおそれのある物品

外来種の持ち込み防止のお願い

近年、高山地帯への靴底付着による外来種子の持ち込みが問題視されています。 当社では、通路の数箇所にマットを敷くことで種子の持ち込みを防止しております。 皆様のご理解とご協力を宜しくお願いいたします。